
「BOSが出たから買ったのに、すぐ反転した…」
ICT(Inner Circle Trader)の考え方が広まり、BOS(Break of Structure)やCHOCH(Change of Character)を利用したトレードを実践する人が増えています。
確かにBOSやCHOCHは、相場の構造変化を視覚的に把握できる優れた考え方です。しかし、実際に使ってみると次のような悩みにぶつかる人も少なくありません。
- BOSで買った直後に下落した
- CHOCHで売ったのに上昇した
- サインは多いのに利益が残らない
- どのサインを信じればいいのか分からない
このような経験はありませんか?
実は、BOSやCHOCHが悪いわけではありません。
問題は「相場の方向が定まっていない状態でエントリーする」ことにあります。
この記事では、このツールの考え方と、なぜダマシを減らせるのかを詳しく解説します。
BOS(Break of Structure)
BOSとは
相場の流れが継続していることを示すサインです。
例えば上昇トレンドなら
直近高値更新(オーダーブロックや強い抵抗ライン上抜けなど)
↓
青いBOS発生
↓
買い優勢
という流れになります。
トレンドフォローでは非常に人気があります。
CHOCH(Change of Character)
CHOCHとは
相場の流れが変化する可能性を示すサイン
です。
例えば
高値更新できない
↓
安値を割る
↓
CHOCH
↓
下落へ転換する可能性
という考え方になります。
BOSよりも早く転換を察知できるため、多くのトレーダーが利用しています。
BOS・CHOCHのメリット
BOS・CHOCHは、ロウソクペアブレイクも絡んでいます。
BOS・CHOCHには大きく3つのメリットがあります。
① 相場の構造が見える
ローソク足だけでは分かりにくい「高値・安値の更新」を明確に表示してくれます。
初心者でもトレンド方向を把握しやすくなります。(時間足では信頼度高)
② エントリーのタイミングを客観化できる
感覚ではなく
「構造が変わったから入る」
という明確なルールを作れます。
裁量を減らせることも大きなメリットです。
③ 多くのトレーダーが見ている
ICTやSMC(Smart Money Concepts)の普及により、多くのトレーダーがBOS・CHOCHを意識しています。
そのため、相場参加者の心理を読みやすくなります。
しかし万能ではありません。
ここが重要です。
BOS・CHOCHの欠点 ダマシもある
レンジ相場では
BOS
↓
反転
↓
CHOCH
↓
また反転
という状態が頻繁に起こります。サインだけを追いかけると、往復ビンタの原因になります。
上位足と逆方向でもサインが出る
例えば、2時間足は上昇中なのに15分足では売りCHOCHが発生することがあります。
短期だけを見ると売りたくなりますが、実際は押し目で終わり、再び上昇するケースは珍しくありません。
同じBOSでも上昇初期なのか上昇終盤なのかは判断できません。
そのため、高値掴みや安値売りになってしまうことがあります。
トレンドに合わせたサインのみエントリー対象にする
問題は「すべてのサインをエントリー対象に見てしまうこと」です。そこでまず方向を決めます。その後、その方向のサインだけを採用します。つまり、「どこで入るか」よりも、「どのサインを無視するか」を重視した設計です。
第一のフィルター「SuperTrend」
最初に使用するのがSuperTrendです。SuperTrendが上昇なら青いBOS・CHOCHだけを有効。
赤いサインは無視します。逆にSuperTrendが下降なら赤いBOS・CHOCHだけを有効。
青いサインは無視します。これだけでも逆張りエントリーを大きく減らせます。
SuperTrendと同等の「Pivot起点のVWAP」によるトレンド指標があり、短期足でも精度の高い方向性を示します。
第二のフィルター「2時間足ロウソク足ペアブレイク」
ここが最も重要視するフィルターです。
ロウソク足はリペイントや騙しもないため、確かな検証だけでなく、明確に勝てることを教えてくれます。

買いエントリーの場合
陽線+陰線
↓
ペア完成
↓
ペア最高値ブレイク
↓
買い方向決定
↓
青BOS・CHOCHだけ有効
売りエントリーの場合
陰線+陽線
↓
ペア完成
↓
ペア最安値ブレイク
↓
売り方向決定
↓
赤BOS・CHOCHだけ有効
つまり、
SuperTrendと2時間足ペアブレイクの両方が同じ方向を示した場合だけ、その方向のサインを採用します。
この二重フィルターにより、短期足だけを見て逆方向へ飛び乗るリスクを抑えます。
ロウソク足ペアブレイクの規則性 特に時間足ブレイク確認は必須
- 陽線→陰線のペアが完成し、その高値を突破する
- 陰線→陽線のペアが完成し、その安値を割り込む
という動きは、一旦、戻してから再度、直近高安値を抜ける。
この「再び優勢になった」というタイミングを利用するのがロウソク足ペアブレイクです。
つまり、勢いだけではなく、一旦、戻りを付けて、本流の動きを狙う考え方です。
黄色丸が意味するポイント

チャート上の黄色丸では、
- SuperTrendの方向
- BOSまたはCHOCH
- 2時間足ロウソク足ペアブレイク
この3つが一致しています。
3つの条件が重なることで、
「相場参加者の方向性が揃っている可能性が高い場面」
だけを狙えるようになります。
もちろん勝率100%ではありませんが、ランダムに出るサインへ飛び乗るよりも、一貫したルールで判断しやすくなります。
ツールを使うメリット
- 逆方向のサインを自動で除外できる → トレンドフィルターは必須です。
- トレンド方向に沿ったエントリーだけを狙える → 上位足のトレンドフィルターがお勧めです。
- 裁量判断を減らし、ルール化しやすい → 基本条件合致はツールに任せる
- 初心者でも「青だけ」「赤だけ」と判断しやすい → 迷いを最大限減らす
- BOS・CHOCHの長所を活かしつつ、弱点を補える → 騙し回避、大口の本流に乗ることをも目的とする。
このポイントだけに絞った場合、GOLDであれば1日100~200P獲得は十分可能です。
ツール活用の注意点
どんな手法にも欠点はあります。
このツールも例外ではありません。
- 設定足によって、サイン数は減ります
- 設定足によってトレンド初動を逃すことがあります
- トレンドフィルターをオンにしないと、レンジ相場では連敗することがあります
- 経済指標や突発ニュースではダマシが発生することがあります
- ルール無視で、必ず勝てる手法ではありません
こんなトレーダーにおすすめ
このツールは、次のような方に特に向いています。
- BOS・CHOCHを使っているがダマシに悩んでいる
- 大口対策として、ICTやSMCを学んでいる
- 裁量を減らしてルール化したい
- GOLDやFXのデイトレードをしている
- トレンド方向だけを狙う手法を探している
まとめ
BOS・CHOCHは、市場構造を把握するための優れた考え方です。しかし、それだけではレンジ相場や短期的なノイズによるダマシを避けることは難しくなります。
今回の絞られたトレードルールとして、
- SuperTrendで大きな流れを確認し、
- 2時間足ロウソク足ペアブレイクで方向を固定し、
- その方向と一致するBOS・CHOCHだけをエントリー対象とする
というシンプルな仕組みを採用しています。
エントリー回数は減るかもしれません。しかし、トレードで本当に重要なのは「たくさん入ること」ではなく、「優位性のある場面だけを選ぶこと」です。
BOS・CHOCHを「サイン」としてだけではなく、相場の方向性を見極めるフィルターと組み合わせることで、より実践的なトレードルールへ進化させる――時間足ロウソク足ペアブレイクを組み合わせれば十分可能です。


