FXロウソク足トレード実践者の体験記「高値掴みと安値掴みの苦い経験」

FXを始めた当初、私は典型的な初心者でした。チャートの動きを追いかけ、勢いだけでエントリーしては高値掴みや安値掴みで大きな損失を被りました。「上がるだろう」「下がるはずだ」と感情に任せて取引した結果、資金はみるみる減っていきました。このままではいけない。FXはギャンブルではない。しっかりとしたルールとリスク管理が必要だと痛感しました。その後、あるトレーダーから教わった「強い抵抗ライン」を軸にしたトレード手法に出会い、私のトレード人生は一変しました。この手法は、シンプルでありながら勝率が高く、損失を最小限に抑えられるものでした。以下に、私が実践しているルールの詳細を紹介します。

目次

トレードルールの核心:強い抵抗ラインとペアブレイク

私のトレードは、時間足チャートを基盤に、手動で引く「強い抵抗ライン」を中心に展開します。強い抵抗ラインとは、トレンドラインやもみ合いゾーンを対象に、zigzagインジケーターの山や谷を基準に引くラインです。具体的には、以下のルールに従います。

  1. 抵抗ラインの引き方
    • 下降トレンドライン:zigzagの山を始点に、高い山と低い山を結ぶ右下がりのライン。このラインは、上昇後の押し目での買いブレイクの基準となります。
    • 上昇トレンドライン:zigzagの谷を始点に、低い谷と高い谷を結ぶ右上がりのライン。このラインは、下落後の戻りでの売りブレイクの基準となります。
    • ラインは必ず時間足で引き、分足では引きません。これにより、ノイズを排除し、強いラインだけを対象にします。
    • 買いブレイク対象のラインは青(Blue)、売りブレイク対象のラインは赤(Red)で色分けします。
  2. 方向性の判断
    • 移動平均線(MA200)を使って市場の方向性をシンプルに判断します。
    • MAが上昇傾向なら買いブレイクのみ、下降傾向なら売りブレイクのみを対象にします。
  3. エントリーとエグジット
    • 抵抗ラインをペアブレイクした瞬間にアラートが鳴り、即エントリーします。
    • 利食い目標は1トレードあたり15~20pips。コツコツと小さな利益を積み重ねます。
    • 逆ペアブレイクが発生した場合は即手仕舞い。これにより損失を最小限に抑えます。過去10年間で、10回のエントリーのうち、もみ合いで浅い損切りになるのはわずか2回程度です。

このルールは、シンプルさと再現性の高さが特徴です。特に「下がってから買う、上がってから売る」という原則を徹底することで、過去の高値掴みや安値掴みの失敗を繰り返しません。

※zigzagの山はロウソク足の陽線、陰線です。谷は陰線、陽線の確定で見るのが確実です。

FXはギャンブルではない:リスク管理の重要性

よく「FXはギャンブルだ」と言う人がいますが、私はそうは思いません。ギャンブルと化すのは、フルレバレッジや高レバレッジで取引し、リスク管理を怠る人たちの話です。例えば、資金の全額を1回のトレードに投じたり、損切りラインを設定せずにポジションを放置したりするトレーダーは、確かにギャンブルをしていると言えるでしょう。私の場合、1トレードのリスクは資金の2%以内に抑え、損切りラインを明確に設定しています。これにより、たとえ連敗しても資金が底をつくことはありません。

また、トレードは感情を排除し、ルールに基づいて機械的に実行します。抵抗ラインのブレイクを待つ姿勢は、焦りや欲を抑える訓練でもありました。この徹底したリスク管理とルール遵守が、月利10%を10年間継続できた秘訣です。

5万円から10ロットへの道のり

私のトレードは、5万円の資金で0.1ロットからスタートしました。初期は1回のトレードで数百円の利益でしたが、月利10%を目標に利益を再投資し、複利で資金を増やしていきました。最初の1年で資金は約10万円に、3年後には50万円に成長。5年目には200万円を超え、10年目の今、10ロットでのトレードが可能な規模にまで拡大しました。

この成長の鍵は、ルールの徹底と小さな利益の積み重ねにあります。15~20pipsの利食いを繰り返すスタイルは、地味に見えるかもしれません。しかし、1日1~2回のトレードで着実に利益を積み上げることで、資金は雪だるま式に増えていきました。また、強い抵抗ラインを基準にしたトレードは、勝率が高く、精神的な負担も少ないため、10年間続けられたのだと思います。

トレードを続ける中で学んだこと

10年間のトレードを通じて、技術以上に「忍耐」と「規律」の大切さを学びました。チャートが動くたびに飛びつきたくなる衝動を抑え、ルールに従って淡々とトレードすること。それが長期的な成功の鍵です。また、市場は生き物であり、常に変化します。私のルールも、細かな調整を加えながら進化させてきました。例えば、zigzagの設定やMAの期間を市場環境に応じて微調整することで、精度を高めています。

これからの目標

現在、10ロットでのトレードが可能になり、月利10%は安定して達成できていますが、ここで満足するつもりはありません。次の目標は、資金をさらに増やし、トレード以外の収入源を構築することです。FXで得た資金を元手に、投資や事業を展開し、さらなる資産形成を目指しています。

最後に

FXはギャンブルではありません。しっかりとしたルールとリスク管理があれば、誰でも安定した利益を上げることができます。私が5万円から10ロットまで成長できたのは、強い抵抗ラインとペアブレイクを軸にしたシンプルなルール、そしてそれを10年間愚直に守り続けた結果です。これからFXを始める方には、派手な利益を追わず、まずは小さな利益を積み重ねることをおすすめします。それが、長期的な成功への近道だと信じています。

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